人が亡くなったときにする葬儀というのは基礎的な知識として告別式だけをイメージしますが、今はお通夜そして告別式をするという流れを一つの式場で行うようになっています。人が亡くなると病院からまず式場に故人を運びますがその日の夜にお通夜をするのではなく、翌日にお通夜をしてからその翌日に告別式をするという流れになっている事が多いです。
昔は人が亡くなった日の夜にお通夜をするのが常識でしたが、今は病院で亡くなった後にはそのまま家に運ぶということがなくなり病院からそのまま葬儀をする式場に運ぶのが普通になります。お通夜では故人が信仰していた宗教の僧侶を迎えてお経を唱えてもらい、参列した人はお焼香をするといったことをするようになります。
そして翌日の告別式ではお別れの会という言い方をする葬儀もあるようで、故人とのお別れをしてから火葬場へ行って火葬をします。
社会人になると葬儀に参列する機会が増えます。つきあいとしての冠婚葬祭が増えますが、そもそも葬儀に関する基礎知識として葬式の意味合いについてはあんまり考える機会はありません。日本人の場合、宗教観が薄い国民性ですが、葬式は仏教形式で行われることが多いです。
しかし、価値観が多様化し、個人主義や核家族化の進行、地域社会の崩壊とともにお葬式の様子も変容しています。お葬式は遺された遺族が故人を悼んで弔うために行うものという考え方が主流でしたが、昨今は自分がお世話になった人にお別れする機会ととらえられています。
このため、家族葬で親しかった人たちだけに葬式に来てもらったり、生前葬を行って事前にお世話になった方にお礼を述べる機会とします。遺族にとっては、故人との別れの機会であり、別れに区切りをつける機会ですし、故人にとってはお別れを告げるための、自分の気持ちを最後に表明する機会であるとも言えます。